【NBA】10年に1度の大豊作。新人王を手にするのは? (3ページ目)
もちろん、今シーズンの新人王はウィギンスで確定というわけではない。「10年に1度の大豊作」と言われているだけに、対抗馬も多数存在する。まず筆頭は、12月と3月のイースタン・ルーキー・オブ・ザ・マンスを獲得したシカゴ・ブルズのニコラ・ミロティッチ(PF)だ。モンテネグロ出身の24歳で、2011年のドラフトで23位指名を受けていたが、所属するレアル・マドリード・バロンセスト(スペイン)との間に契約が残っていたため、NBAデビューは今シーズンになった。パワーフォワードながらアウトサイドシュートを得意とし、トニー・クーコッチ(1993年~2006年/元ブルズなど)を彷彿とさせる。
ミロティッチはシーズン序盤こそ出場機会に恵まれなかったものの、デリック・ローズ(PG)やジミー・バトラー(SG)といったチームの主力が相次いで故障すると、出場時間が急増。同時にスタッツも急上昇させ、3月は平均20.8得点、7.6リバウンドを記録している。今季通算では平均10.1得点(ルーキー5位)、4.9リバウンド(同7位)とインパクトに欠けるものの、3月以降の活躍度ならば新人王の資格は十分だ。
また、2014年ドラフト10位指名のエルフリッド・ペイトン(オーランド・マジック/PG/21歳)も侮れない存在。痩身のポイントガードながらリバウンドに強く、ディフェンスもうまい。3月18日のダラス・マーベリックス戦、3月20日のポートランド・トレイルブレイザーズ戦と、2試合連続でトリプルダブルを達成している。ルーキーで2試合連続のトリプルダブルを記録したのは、1997年のアントワン・ウォーカー(1996年~2009年/元ボストン・セルティックスなど)以来の快挙だ。現在の成績は、平均9.0得点(ルーキー9位)、6.5アシスト(同1位)、4.3リバウンド(同11位)、1.7スティール(同2位)と、いかんなくオールラウンダーぶりを発揮している。
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