【NBA】得点王、アシスト王...スタッツリーダーの行方 (4ページ目)

  • 水野光博●構成・文 text by Mizuno Mitsuhiro  photo by Getty Images

 しかし、両者のチームメイトを比較すると、ポール有利は揺るがないだろう。なぜなら、フィールドゴール成功率で現在NBA歴代2位となる脅威の70.9%(リーグ1位)をマークしているデアンドレ・ジョーダン(C)がいるからだ。

 データを見てみると、ジョーダンのシュートはゴールから10フィート(約3メートル)以内のシュートが98.2%、1ドリブル以内のシュートが97.3%。つまり、オフェンスリバウンドからの得点以外は、ほぼすべての得点でチームメイトにアシストが記録されるシュートを放っていることになる。さらにクリッパーズは、右ひじを手術したブレイク・グリフィン(PF)が復帰したばかりだ。ジョーダンとグリフィンにパスを供給できるポールは今後アシスト数をさらに伸ばし、ウォールを引き離す可能性が高い。

 ちなみに、現役屈指のポイントガードと称されるポールの総アシスト数は現在6828本で、NBA歴代17位に位置する。先日引退を発表したスティーブ・ナッシュ(レイカーズ/PG)の総アシスト数は歴代3位の1万335本。いかにナッシュが偉大な選手だったのかがよく分かるだろう。

 そしてリバウンド王争いは、1試合平均14.8本のデアンドレ・ジョーダン(C)が頭ひとつ抜けている。それに続くのは、13.4本のアンドレ・ドラモンド(デトロイト・ピストンズ/C)、12.3本のデマーカス・カズンズ(サクラメント・キングス/C)、11.9本のパウ・ガソル(シカゴ・ブルズ/PF)、11.4本のタイソン・チャンドラー(ダラス・マーベリックス/C)となっている。

4 / 5

厳選ピックアップ

キーワード

このページのトップに戻る