【NBA】得点王、アシスト王...スタッツリーダーの行方 (2ページ目)

  • 水野光博●構成・文 text by Mizuno Mitsuhiro  photo by Getty Images

 しかも、49得点・10アシスト・16リバウンドを記録したトリプルダブル4試合目のフィラデルフィア・76ers戦は、2月27日のポートランド・トレイルブレイザーズ戦で右ほほを骨折して手術を受けてから、わずか4日後のゲームだった。この鬼気迫るプレイに、往年のスターのデイモン・スタウダマイアー(1995年~2008年/元トレイルブレイザーズなど)は、「新時代のアレン・アイバーソンになりつつある」と大絶賛。コービー・ブライアント(ロサンゼルス・レイカーズ/SG)も、「昔の俺と同じメンタリティーを持っている。攻撃的で、ゲームへのアプローチが俺と同じ」とインタビューで答えている。

 サンダーは現在ウェスタン8位と、プレイオフ圏内ぎりぎりの位置にいる。さらに、スターターのサージ・イバカ(PF)は3月17日に右ひざ手術を受けたため、復帰まで4~6週間かかる見通しだ。デュラント復帰の時期も遅れており、まさにウェストブルックの双肩にチームの命運が託されている。

 よって、レギュラーシーズンの残り試合、ウェストブルックのシュートアテンプト(試投)数は確実に増えることになるだろう。当然、対戦チームのマークは厳しくなるはずだ。さらに、イバカがアウトサイドにディフェンスを引っ張り出し、生まれたスペースにドライブするという得意パターンも使えない。ウェストブルックが得点王の最右翼であるのは間違いないが、残り試合で平均得点が上昇するか下降するかは不透明だ。

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