【NBA】シーズン3分の1終了。抜け出した絶好調チームは? (2ページ目)

  • 水野光博●構成・文 text by Mizuno Mitsuhiro photo by Getty Images

 今季、ラウリーは平均19.5得点・7.8アシストとキャリアハイを記録中。順調に勝ち星を積み重ねたラプターズは、イースタンで20勝一番乗りを果たした。平均19.4得点のスコアラー、デマー・デローザン(SG)が11月28日のダラス・マーベリックス戦で左足の腱断裂を負って長期離脱となったものの、シーズン第4週のイースタン週間最優秀選手賞を受賞したシックスマンのSGルイス・ウィリアムス(平均14.7得点)や、リーグ3年目のSFテレンス・ロス(平均12.1得点)、そしてセンターのヨナス・バランチュナス(平均11.9得点)らが昨季以上の成績を残し、デローザン離脱後も好調をキープ。今季、ラプターズがカナダの地に初めて優勝トロフィーを持ち帰る可能性は十分にある。

 ラプターズとともに、今季のイースタンで躍進を見せているのが、昨季8位から現在イースタン2位タイにつけているアトランタ・ホークス(19勝7敗)だ。ホークスといえば、1980年代に活躍したスラムダンカー、ドミニク・ウィルキンス(SF)を思い浮かべるオールドファンも多いだろう。

 昨季まで7年連続プレイオフ出場中のホークスは、決して弱小チームなわけではない。近年はプレイオフで上位チームと接戦を繰り広げる脇役的な存在だ。しかし、そんな脇役チームが今季、ついに主役の座にのし上がろうとしている。

 チームを引っ張っているのは、ティム・ダンカン(サンアントニオ・スパーズ)やクリス・ポール(ロサンゼルス・クリッパーズ)を輩出したウェイク・フォレスト大出身のPGジェフ・ティーグ(平均16.8得点)、昨季オールスターに初出場したPFポール・ミルサップ(平均16.3得点)、胸筋断裂から復帰したセンターのアル・ホーフォード(平均14.2得点)といった面々だ。平均20得点を超す特出したスーパースターはいないものの、SGのジョン・ジェンキンス以外、ロスター入りする全選手のプレイタイムが平均10分を越えていることからも分かるように、チーム一丸で戦っている。

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