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【男子バスケ】パナソニックが最後のオールジャパンで見せた意地と絆 (3ページ目)

  • 横谷和明●取材・文 text by Yokoya Kazuaki

 清水HCも愛弟子たちの活躍に目を細める。

「普段ならズルズルといってしまうところを3Qで素晴らしい粘りを見せてくれた。チームがひとつにまとまっていくのが分かりましたし、いろいろな想いをしてきたからこそ、優勝という結果を残すことができたんじゃないかと思っています」

 本音を明かしてくれた選手もいる。両チーム最多の10リバウンドを獲得し、勝利に貢献した広瀬は、「こんなに良いチームだから、もうちょっと続けたいという思いはあります。それはできないことだと分かっていますけど、正直もったいないな……という気持ちですね」と話してくれた。

 それは、チームメイトの誰もが同じ想いだろう。だが、チーム存続は叶わない。ならばリーグ戦でも優勝し、パナソニックの強さを証明するだけだ。木下も前を見据える。

「もちろん、リーグ戦も獲りたいですし、後半戦に勢いをつけるためにも良い優勝だと思います。ウチにはタレントがいっぱいいるので、15人の誰が出ても良い展開に持って行けるようなチームにしていきたいですね」

 リーグ戦の再開は1月26日。有終の美を飾るべく、パナソニックの“最後”の挑戦が始まる──。

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