2012.10.25

【NBA】セルティックスの「ビッグ3」終焉。
レイ・アレンがボストンを蹴ったワケ

  • 宮地陽子●文 text by Miyaji Yoko
  • photo by Getty Images

5年間プレイしたボストン・セルティックスを離れ、マイアミ・ヒートに移籍したレイ・アレンの胸中とは? リスペクト(敬意)――。NBA選手たちがよく口にする言葉だ。

「チームメイトからのリスペクトを勝ち取りたい」「あいつは敵だけど、リスペクトしている」「あのオファーにはリスペクトを感じなかった」といったように、何かにつけて『リスペクト』のありなしを基準とする。

 レイ・アレンも、そんな選手のひとりだ。物静かな語り口の裏で、自分のスタイルを貫く芯の強さを持つアレンは、自尊心も強く、意外と周りからの『リスペクト』に敏感だ。

 この夏、フリーエージェントになったアレンは、2007年から5シーズン所属していたボストン・セルティックスとは再契約せず、マイアミ・ヒートと契約した。セルティックスもアレンにオファーを出していたが、それを蹴った上での、ライバルチームとの契約だ。当然、セルティックス界隈では、それを面白くなく思う人も多い。

「セルティックスと再契約すれば、伝統あるセルティックスの一員として後々まで讃えられたのに……」と、ボストンのファンは嘆く。

 セルティックスでチームメイトだったポール・ピアースも、「ここ(セルティックス)で一緒にキャリアを終えると思っていた」と、驚きを隠せない。ピアースはさらに、こうも言った。「別のチームに行くなら、せめてクリッパーズに行ってくれればよかったのに。イースタン・カンファレンスで僕らのライバルのチームに行くとは……」。