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【NBA】セルティックスの「ビッグ3」終焉。
レイ・アレンがボストンを蹴ったワケ (3ページ目)

  • 宮地陽子●文 text by Miyaji Yoko
  • photo by Getty Images

 それに比べて、ヒートは違った。

「マイアミでは、できることはすべてやってくれた。金銭的には限られたことしかできなかったが、どういったスタイルで戦うつもりなのか、そのオフェンスに僕をどう組み込むつもりなのか、何を期待しているのかを語ってくれた。それはボストンよりも魅力的だった」と、アレンは明かす。

『リスペクト』にはさまざまな表し方があり、何を『リスペクト』と感じるかも、人それぞれだ。37歳で、周りから年寄り扱いされ始めたアレンにとっては、金銭よりも、チームから必要とされ、期待されていることを感じられるかどうかのほうが大事だったのだ。

 アレンは言う。

「僕はあの街(ボストン)が好きで、忠誠心も感じていた。でも、ユニフォームを着続けるかどうか考えたとき、セルティックスはまるで僕に戻ってきてほしくないようだったんだ」

 こうして、アレンにとってセルティックスは過去のチームとなり、セルティックスでのポール・ピアース、ケビン・ガーネット、レイ・アレンの『ビッグ3』時代も、正式に幕を下ろした。

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