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【F1】アストンマーティン・ホンダの「振動問題」は改善の兆し 中国GPで「真の開幕」を迎えられるか (3ページ目)

  • 米家峰起●取材・文 text by Mineoki Yoneya

【HRC渡辺社長のビジョンは?】

 開幕戦オーストラリアGPでアストンマーティン・ホンダは、ライバルとは戦わず、まだ自分たちと戦っている段階でしかなかった。

 それは、誰が悪いとかどこに責任があるという話ではなく、身内と戦うのでもない。自分自身の問題と向き合って改善することでしか、前に進むことはできない。

 パワーユニットの振動や信頼性の問題に関しては、1戦遅れでようやく遅れを取り戻してきた状態だ。ここからようやく、ライバルたちがすでにバーレーンテストでやってきたように走行距離を重ね、車体とパワーユニットの熟成を重ねて性能を向上させていく道のりが始まる。

「まだパワーユニットの使い方に制限をかけている部分もあるので、現時点でパワーユニットのパフォーマンスとマシンパッケージとしてのパフォーマンスがどうこうと言うようなレベルまでパワーユニットを使ってはいません。

 振動対策がさらに進めていければ、次はパワーユニットをフルに使っての性能確認と、それを向上させていくための本来やるべき開発に着手していけます。それをなるべく速く進めたいと思っています」(HRC渡辺社長)

「中国GPではもっと走行させることができると、自信を持っています。来週末は、今週よりも普通のレース週末になるはずです」(HRC折原GM)

 パフォーマンスはまだまだトップに遠く及ばないレベルだが、走ることでしか前には進めない。そして己を知り、己を磨いて、百戦危うからずと言えるところまでいくしかない。

 次の中国GPこそは"レース"をし、ライバルたちと戦い、本当の意味での開幕を迎えられることを期待したい。

著者プロフィール

  • 米家峰起

    米家峰起 (よねや・みねおき)

    F1解説者。 1981年1月31日生まれ、兵庫県出身。F1雑誌の編集者からフリーランスとなり2009年にF1全戦取材を開始、F1取材歴14年。各種媒体に執筆、フジテレビNEXTやYouTube『F1LIFE channel』での解説を務める。

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