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【F1】角田裕毅にとって「恵みの雨」となるか ラスベガス初のウェットレースなら「スパイシーな」展開になる

  • 米家峰起●取材・文 text by Yoneya Mineoki

 ネバダ州モハーヴェ砂漠の荒野に開拓されたラスベガスは、年間降水量が120mmにも満たない乾燥した街だ。

 そのラスベガスに大雨が降り、煌(きら)びやかなカジノホテルが建ち並ぶラスベガス・ストリップは排水が追いつかず、冠水してしまった。

 2023年の初開催からラスベガスGPは、ウェットセッションを一度も経験してこなかった。だが、今年はレース週末のなかで雨の予報もあり、荒れそうな気配が漂っている。

ナイトレースのラスベガスにやってきた角田裕毅 photo by BOOZYナイトレースのラスベガスにやってきた角田裕毅 photo by BOOZYこの記事に関連する写真を見る ラスベガス入りした角田裕毅はこう語る。

「(雨が降れば)間違いなく、かなりスパイシーなセッションになると思います。今まで(ラスベガスで)ウェットコンディションで走ったことはないですし、そのコンディションに誰がうまく適応できるか興味深いところですね。

 気温自体もかなり低いので、タイヤウォーマーの温度が以前ほど高くない(60度)なかでインターミディエイトタイヤを履いて温度を上げていかなければいけないのも、かなりトリッキーだと思います。素早く熱を入れられるチームは、大きなアドバンテージを得ることになるでしょう。

 マクラーレンは伝統的に、インターミディエイトタイヤをすごくうまく使えています。なので、僕らもその点にはかなり集中していく必要があると思います」

 この時期のラスベガスはちょうど日本と似たような気候で、午後4時半には陽が沈み、セッションが行なわれる午後8時には気温が10度を下回ることも珍しくない。

 極端に寒い気候で、なおかつふだんはギャンブルとエンターテインメントを目当てに訪れる人々でごった返す一般道を使ったコース。特殊な低グリップのコンディションで、いかにタイヤをうまく作動させてグリップを引き出すかは、雨が降らなかったとしても大きな課題になる。

 角田自身も、昨年は予選7位の快走を見せたものの、2023年はまったくタイヤを機能させられずに予選最下位の苦汁をなめた。

「すべてがほかのレースとまったく違っていてユニークです。温度がかなり低いので、特殊なチャレンジになります。マシンのパフォーマンスを引き出すには、いつもとは違った手法が必要になるでしょう」

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著者プロフィール

  • 米家峰起

    米家峰起 (よねや・みねおき)

    F1解説者。 1981年1月31日生まれ、兵庫県出身。F1雑誌の編集者からフリーランスとなり2009年にF1全戦取材を開始、F1取材歴14年。各種媒体に執筆、フジテレビNEXTやYouTube『F1LIFE channel』での解説を務める。

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