F1レギュラードライバーへの展望を岩佐歩夢が語った スーパーフォーミュラでは初制覇なるか? (3ページ目)
【F1昇格へ向けて目の前のレースを戦う】
ーーさて、今シーズンのSFは残すところ最終戦の鈴鹿ラウンドの3戦のみです。岩佐選手はポイントリーダーの坪井翔選手に対して14.5ポイント差のランキング2位につけています。鈴鹿ではどういうレースをしたいですか?
スポーツランドSUGO(第8戦)でドライバーの僕自身もそうですし、チームみんなでそれぞれの持っている力というのをしっかりと示して、結果的に勝利を達成することができました。SUGOのレースと同様に速さを見せつつ、自分たちが出せる力を最大限出し切ることに集中するしかないと思っています。
自分の持てる力を最大限に出せれば、絶対に勝てるポテンシャルはあります。とはいえ、セットアップがうまくいかないとか、流れが悪くて優勝にたどり着かないことがあるかもしれません。そういう状況の中でも最大限の力を出し切って、常に上位にいることがチャンピオンになるために絶対条件だと思っています。
ーー岩佐選手はF1にステップアップし、チャンピオンを獲ることが目標だと公言しています。参戦2年目のSFに関しては結果がどうであれ、今シーズン限りで卒業と考えているのですか?
今は来年のことはまったく考えてないというか、考えている余裕はありません。目の前のSFでチャンピオンを獲ることだけに集中しています。もちろんF1のレギュラーシートを獲得するという次の目標はありますが、そのためには目の前のレースに勝って、チャンピオンを獲らなければならない状況だと思っています。
ーーSFでタイトルを獲得しなければ、その先の道も簡単に切り開いていけないということですね。
そうですね。SFでチャンピオンになったからといって、必ずF1のレギュラードライバーになれるという世界ではありません。ただ、チャンピオンになることでF1のシートを獲得できるチャンスがわずかでも広がるかもしれません。
それにF1へのステップとは関係なく、ひとりのドライバーとして、レベルが高く、本当に研ぎ澄まされた精度を求められるチャンピオンシップで頂点に立って、日本一になりたいという気持ちが強いんです。そのために目の前のレース、一戦一戦に全力でチャレンジしていくだけです。
終わり
<プロフィール>
岩佐歩夢 いわさ・あゆむ/2001年、大阪府生まれ。4歳からカートに乗り始め、ホンダ・レーシング・スクール・鈴鹿(HRS)の前身となる鈴鹿サーキットレーシングスクール フォーミュラを首席で卒業しスカラシップを得る。ホンダ フォーミュラ・ドリーム・プロジェクト(HFDP)より2020年にフランスF4選手権に参戦し、チャンピオン獲得。翌2021年からはレッドブルの育成プログラム「レッドブル・ジュニアチーム」にも加入し、FIA-F3選手権に参戦。2022年はFIA-F2選手権に昇格し、デビューイヤーに2勝を挙げ、ランキング5位。2023年は3勝でランキング4位。2024年は全日本スーパーフォーミュラ選手権にTEAM MUGENから参戦しランキング5位。2025年はレーシングブルズでリザーブドライバーを務めながら、TEAM MUGENからSFに参戦中。
著者プロフィール
川原田剛 (かわらだ・つよし)
1991年からF1専門誌で編集者として働き始め、その後フリーランスのライターとして独立。一般誌やスポーツ専門誌にモータースポーツの記事を執筆。現在は『週刊プレイボーイ』で連載「堂本光一 コンマ1秒の恍惚」を担当。スポーツ総合雑誌『webスポルティーバ』をはじめ、さまざまな媒体でスポーツやエンターテイメントの世界で活躍する人物のインタビュー記事を手がけている。
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