日本人ドライバーが続々とF1へ 平川亮、岩佐歩夢、宮田莉朋...期待の10代も欧州経由で昇格を目指す (2ページ目)
ホンダは2026年からの復帰となるが、現在はHRCが角田裕毅(24歳)をサポートしているほか、岩佐歩夢(23歳)もレーシングブルズのリザーブドライバーとしてFP1出走やシミュレーター作業を担っていく。
ホンダもトヨタも、F1の3つ下にあたるフォーミュラリージョナル・ヨーロッパ(FRECA)に育成ドライバーを送り込み、2〜3年後のF1昇格を視野に入れてヨーロッパでの育成を本格化させてきた。
ホンダは昨年フランスF4王者の加藤大翔(かとう・たいと/18歳)、トヨタは昨年スーパーフォーミュラライツ4位の中村仁(なかむら・じん/18歳)、山越陽悠(やまこし・ひゆう/18歳)、りー海夏澄(かなと/17歳)と、計4人の日本人が参戦する。
フォーミュラリージョナルというカテゴリーは、2年前にアンドレア・キミ・アントネッリが中東選手権(FRMEC)とヨーロッパ選手権(FRECA)を制してそのままF2に飛び級してF1デビューを決めるなど、F1を目指すドライバーたちの「登竜門」となっている。
スーパーフォーミュラからF2に飛び込んだ宮田が初めての環境に苦戦したように、F1への最終関門であるF2で結果を残すためには、フォーミュラリージョナルやFIA F3でその準備をしっかりと整え、スーパーライセンスポイントを積み重ねておくことが常識となっている。
それゆえに激戦区ともなっているフォーミュラリージョナルの舞台で、F1を目指す若い日本人ドライバーたちがどんな走りを見せてくれるのか、非常に楽しみだ。
(8)F1人気はいまだ衰えず。大阪万博の跡地で開催?
2025年も昨年と同じく全24戦のカレンダーとなっているが、2026年に向けてはすでに新たな動きが発表されている。マドリードでの開催が決まっており、逆にオランダGPは契約終了、ベルギーGPは隔年開催へと移行する。
世界規模ではいまだにF1人気が続いており、F1を開催することで国家戦略として世界的PRを行なおうと、開催希望国が列をなして待っている。そのなかでもルワンダは昨年末のFIA表彰式を招致するなど積極的で、ポール・カガメ大統領が現地視察を行なって関係者たちとの折衝も進めるなど、F1誘致に最も近い位置にいる。
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