【F1】角田裕毅の評価は下がっていない 最終戦後レッドブルのマシンでテストの可能性も (3ページ目)
【目標はQ3に進んでポイント獲得】
中団グループのライバルであるハースは、マシンをさらに改善して、ついにランキング6位の座をRBから奪い取った。
しかし、RBとしてもオースティンに投入した新型フロアには手応えを掴んでおり、これからさらに改善を進めていく。ローソンの口ぶりからすると、今週末のメキシコシティGPは角田のマシンのみに新たなパーツが入る可能性もありそうだ。
「オースティンに投入したパッケージはよかった。オースティンではいろんな速度域のコーナーでもうまく機能していたので、間違いなく前進していますし自信を持てました。ただ、ここ数戦はハースが安定した速さを見せているので、ハースやウイリアムズと同等レベルに追いつくためには自分たちもハードにプッシュしなければならないこともわかっています」
レッドブル周辺からは、最終戦アブダビGP後のテストでレッドブルに角田を乗せて、そこで実力を評価するという計画も伝わってきている。角田自身もそのことは否定せず、余程のことがなければそのチャンスが与えられることになりそうだ。
「そうですね、可能性はかなりあると思います。少なくともどんなドライビングができるのか自分を見せることができます。ようやくそのチャンスをもらえることはうれしいです。まだ実際にそうなると決まったわけではないですが、チャンスを最大限に生かしたいと思います」
つまり、アメリカGPでの結果で角田に対するレッドブルの評価が下がったわけでもなく、ローソンには「残り5戦で安定してこのレベルのパフォーマンスを発揮すること」が求められているという。
アメリカGPの見た目上のリザルトに影響されることなく、角田は自分自身のパフォーマンスを発揮し続ければいい。そうすれば、自ずと結果はついてきて、レッドブルで実力を試す機会もやってくる。
昨年はダニエル・リカルドが予選4位という好走を見せたこの特殊なメキシコシティで、今年は角田が好走を見せる番だ。
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