角田裕毅の同期・同世代3人に"当時"を聞いてみた 「メンタルは強かった」「憎めないキャラ」「大事なレースで幅寄せされた」 (4ページ目)
小高一斗は幼少期から角田を知る人物 photo by Yoshida Shigenobuこの記事に関連する写真を見る 2018年にはFIA F4に参戦し、同じ土俵でバトルを展開。その当時のエピソードも苦笑いしながら教えてくれた。
「FIA F4で一緒に戦う形になって、裕毅にチャンピオンのタイトルがかかっている最終戦、彼から接近戦のバトルを仕掛けられた記憶があります。向こうは大事な一戦のはずなのに(バトルで)幅寄せされた時があって......(笑)。
僕はチャンピオン争いからすでに脱落していたので、変に争うことはせずに引きましたけど。『もし、あそこで僕が引かなくて2台が接触し、裕毅がチャンピオンになれていなかったら......』と、あとになっていろいろ考えることはありますね(苦笑)」
プライベートでも会う機会が多く、今年のF1日本GP後に東京・お台場で開催された角田が発起人のカートイベントにも、小高はサポート役として積極的に協力していた。古くから知る者として、角田の強みはどこなのか。
「裕毅はめちゃくちゃ真面目なので、やることはしっかりやる印象です。プライベートの時間もトレーニングは毎日やっていたり、そういうところは昔からがんばっていると思います。裕毅と比べると、僕はやれていないところもある(笑)。彼はすごくストイックですね。
今でも連絡はとっているので、(F1でのレースが)よさそうな時は『調子いいね』と送ったりします。おかげで最近のF1は見ていて面白い」
著者プロフィール
吉田知弘 (よした・ともひろ)
モータースポーツジャーナリスト。1984年12月19日生まれ、石川県出身。2011年よりスーパーGT、スーパーフォーミュラなど国内4輪レースを中心に取材。専門誌やweb媒体などで執筆中。日本モータースポーツ記者会所属。
【写真】F1ウィリアムズ育成ドライバー・松井沙麗(13歳)インタビューカット集
4 / 4