角田裕毅が今季ベスト&ワーストを語る「あれが今年一番のミス。でも全然、後悔していない」 (3ページ目)

  • 米家峰起●取材・文 text by Yoneya Mineoki

 フィードバックの部分でも、マシン開発のことを考えてチームにとって有益な情報を話せるようになったと思います。自分の英語が上達したというのもありますし、さらに事細かく、わかりやすくフィードバックできるようになったと思います」

── 一方で、まだ足りていないと思うところは?

「無線での振る舞いの部分ですね。昨年や一昨年に比べればかなりよくなっていると思いますが、いくつかのレースでは我を失ってしまったことがありました。無線で叫んでいることもあったので、そういうところは間違いなく改善する必要があると思います。

 メキシコのようにシチュエーションのコントロールをうまくやれていれば8位でフィニッシュできたと思いますし、5位でフィニッシュできた可能性もあったと思います。とても大きなミスだったと思いますし、ああいったことは今後、絶対に起きないようにしなければならないと思っています」

── メンタルコントロールを課題のひとつに挙げていましたが、無線で暴言を吐いてしまうという衝動は、なかなか自分で抑えきれないものですか?

「もちろん叫んでしまうことはよくないですし、そこは改善しようと思っています。でも、たとえ冷静なトーンで言っていても"ピー"って(自主規制)音が入れば、僕が叫んでいるように思われてしまうじゃないですか? 別に叫んでいるわけではなく、普通の会話で話している時もあるので。

 ただ、コミュニケーションのなかでそういう不必要な部分は改善していかなければいけないとは思っています。最終戦はコミュニケーションを密に取るようにして、特に(1ストップ作戦を成功させるために)タイヤについてのやりとりが必要だったので、そこはかなり心がけて走っていました。いいコミュニケーションができたんじゃないかと思います」

── スペインGPで、周冠宇(ジョウ・グアンユー/アルファロメオ)とのインシデントに対するペナルティには異論を唱えていましたが、いまだに納得はできていないのでしょうか?

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