角田裕毅、待ちに待った鈴鹿F1デビュー。世界一走り込んだサーキットは「隅々まで知っている」 (4ページ目)

  • 米家峰起●取材・文 text by Yoneya Mineoki
  • photo by BOOZY

鈴鹿は夢でも何でもない現実

 だから、フリー走行のコースイン1周目に何をするかではなく、フリー走行はいつものレースと同じようにタイヤを温めデータを収集し、60分間のセッションが終わってチェッカードフラッグが振られてからファンの人たちに感謝の気持ちを示したい。

 そう言えるようになったぶんだけ、F1マシンで鈴鹿を走りたいと思った漠然とした夢は、より具体的な現実になったということだ。

 F1ドライバーとして走る鈴鹿は、もう夢でも何でもない。自分の足とマシンで踏みしめ、しっかりと前に進まなければならない現実になった。

 今週末の鈴鹿で角田裕毅がどんな現実を見せてくれるのか、楽しみにしたい。

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