フェルスタッペンの驚異的な速さの理由は何? 14番グリッドから18周目に首位に立った「異次元」の走り (3ページ目)

  • 米家峰起●取材・文 text by Yoneya Mineoki
  • photo by BOOZY

フェラーリは「ハズレの週末」

 ただし、3位に終わったサインツはこれを否定している。

「(技術指令の)影響はまったくなかったと思う。この結果はコース特性と僕らのマシンパッケージが合わないことが理由で、ハイダウンフォースサーキットのザントフォールト(次戦オランダGP)に行けば本当のパフォーマンスが見えてくるし、きちんと分析するにはあと数レースは必要だろう。

僕のフィーリングでしかないけど、僕らにとって今週は『ハズレの週末だった』ということだと思う。クルマの機能の仕方とか、このサーキットで求められる効率のレシオの問題だろう」

2位はペレス(一番左)、3位はサインツ(右から2番目)2位はペレス(一番左)、3位はサインツ(右から2番目)この記事に関連する写真を見る タイヤのデグラデーション(性能低下)でも、フェラーリは完敗だった。予選で0.6秒差をつけられただけでなく、決勝でもその差を埋めることはできず26秒差をつけられた。18周目から44周目まで、26周で26秒だ。

 フェラーリのマティア・ビノット代表は、空力効率の問題と、このタイヤデグラデーションが惨敗の理由だと分析している。

「今週末、レッドブルと我々の間にパフォーマンスの差があったことは疑いようのない事実だし、レッドブルは我々よりも速いマシンだった。ハンガリーとはダウンフォースレベルが違うスパ・フランコルシャンは、空力面とパワーユニット面の双方で効率が求められるサーキットで、そこが影響したと思われる。しかし今日は、それ以上にタイヤデグラデーションの大きさが我々のパフォーマンスに影響しており、その点はしっかりと原因を分析する必要がある」

 前半戦最後のハンガリーGPではポールポジションを獲り、いよいよトップ争いに加わるかと目されたメルセデスAMGも、このベルギーGPでは惨敗に終わった。しかし、1.8秒の大差をつけられた予選に比べ、決勝はジョージ・ラッセルがサインツと3位争いを繰り広げるパフォーマンスを見せた。このことからも、フェラーリの決勝パフォーマンスが非常に乏しかったことがわかる。

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