レッドブル・ホンダ、異次元の走りでハミルトンを凌駕。角田裕毅も今季ベストレース

  • 米家峰起●取材・文 text by Yoneya Mineoki
  • photo by BOOZY

 守るべき時に守り、攻めるべき時に攻める。

 まさにフェルスタッペンもハミルトンも、それぞれが完璧な戦略と完璧な遂行能力によってマシンパッケージのすべてを引き出した総力戦だった。

「最後に2周ほどハース(ミック・シューマッハ)が前にいて、最終セクターに入っていく時にまだ彼が前にいたから、磨耗が進んだタイヤでフォローしていくのは厳しかったよ。彼が前にいてくれたおかげで(56周目のメインストレートで)DRSが使えたのはラッキーだったし、それで失った分と得た分でプラマイゼロという感じかな。最終ラップはセクター1とセクター2の序盤をうまくまとめることがすべてだった。タイヤはもう完全に終わっていたから簡単ではなかったけど、こうして優勝できて本当にすばらしい気分だよ」(フェルスタッペン)

 チャンピオン争いを繰り広げるふたりが、異次元のドライビングを見せてくれた。

表彰台でドライバーから祝福されるホンダの山本雅史表彰台でドライバーから祝福されるホンダの山本雅史この記事に関連する写真を見る 表彰台には優勝コンストラクターを代表して、ホンダの山本雅史マネージングディレクターが上がった。前戦トルコの特別カラーに続いて、レッドブルのホンダに対する特別な思いを表わした行為だった。

「今週末のUSGPはフルにお客さんが入って3日間述べ40万人という状況で、グランドスタンドだけでなくメインストレートまでお客さんがなだれて込んで来て感無量でした。レッドブルがホンダへの感謝の思いも込めて表彰台に立たせてくれたわけですから、ホンダを代表してHRD Sakura、HRD MKなどパワーユニットを開発してここまで育ててくれたみんなへの感謝と、レッドブルのみんなが『行け、早く行け!』と声をかけてくれたのもうれしかった」(山本マネージングディレクター)

 後方では、アルファタウリ・ホンダの角田裕毅も好走を見せた。

 予選ではソフトタイヤを使ってなんとかQ3進出を決めたが、決勝では戦略面で大きな不利を背負う可能性があった。

 しかし、スタートでソフトのグリップ優位を最大限に生かして2台を抜き、その後はバルテリ・ボッタスやキミ・ライコネン(アルファロメオ)らとバトルを演じ、最終スティントは好ペースを保って9位入賞を果たしてみせた。

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