7年6回王座獲得。MotoGPホンダのエース、マルケスの強さの根源 (2ページ目)
レース直後のマルケスは、謙虚な言葉で今後の展望を語った。だが、結論からいえば、この年は以後のレースでもコンスタントに表彰台を獲得し、シーズン中盤の4連勝などを含む計6勝を挙げて、最終戦のバレンシアGPで年間総合優勝を確定させた。
ここでもまた、フレディ・スペンサーの所有していた史上最年少チャンピオン記録(21歳258日:1983年)を、20歳266日という新記録で更新した。ウィニングランでは、"Baby Champ on Board"(赤ちゃんチャンピオン乗車中、の意)と記した祝勝Tシャツをまとって走行した。数々の最年少記録を一気に塗り替えたパフォーマンスのすごみと、それを無邪気に喜ぶ表情の対比がなにより印象的だった。
翌14年はさらに圧倒的な一年になった。3月の開幕以降、8月半ばまで無傷の10連勝の快進撃。そして、ホンダの地元であるツインリンクもてぎの第15戦日本GPで2位に入って連覇を決めるという圧勝のシーズンになった。
15年はタイトルを逃してランキング3位で終えたが、16年から19年までは4年連続で制覇。最高峰クラスを戦ってきた7シーズンのうち、6回王座に就くという強さを見せてきた。 2019年MotoGPタイGPのマルケス 参考までに、13年から19年まで7シーズンのマルケスの成績を整理しておこう。
2013年:18戦6勝(16表彰台)ーチャンピオン
2014年:18戦12勝(14表彰台)ーチャンピオン
2015年:18戦5勝(9表彰台)ー年間総合3位
2016年:18戦5勝(12表彰台)ーチャンピオン
2017年:18戦6勝(12表彰台)ーチャンピオン
2018年:18戦9勝(14表彰台)ーチャンピオン
2019年:19戦12勝(18表彰台)ーチャンピオン
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