2020.08.27

7年6回王座獲得。MotoGPホンダのエース、マルケスの強さの根源

  • 西村章●取材・文 text by Nishimura Akira
  • 竹内秀信●撮影 photo by Takeuchi Hidenobu

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MotoGP最速ライダーの軌跡(5) 
マルク・マルケス 下 

世界中のファンを感動と興奮の渦に巻き込んできた二輪ロードレース界。この連載では、MotoGP歴代チャンピオンや印象深い21世紀の名ライダーの足跡を当時のエピソードを交えながら振り返っていく。 5人目は、マルク・マルケス。現代MotoGPの「無敵の王者」の栄光の軌跡をたどる。 

2019年MotoGP第15戦タイGPで優勝し、最高峰クラス6度目のチャンピオンとなったマルク・マルケス マルク・マルケスがMotoGPクラスに昇格した2013年シーズンの第2戦は、初開催の会場で行なわれた。大会名称はアメリカズGP、戦いの舞台はサーキット・オブ・ジ・アメリカズだ。

 米国テキサス州オースティンに建設されたこのサーキットは、前年の秋に竣工したばかりで、どの選手も走行経験がなく、どのチームも過去のデータを持っていない。つまり、全選手とチームにとって、完璧なイコールコンディションでレースが行なわれるということだ。

 マルケスは、土曜の予選でポールポジションを獲得。20歳62日で、フレディ・スペンサーの所有していた最年少ポール記録(20歳153日:1982年)を31年ぶりに更新した。翌日の日曜は、決勝レースで優勝。20歳63日で達成したこちらの記録も、スペンサーが所有していた最年少レコード(20歳196日:1982年)を塗り替えた。

「開幕戦のカタールで表彰台に上がれたこともうれしかったけど、今日ここで勝てたのはさらにうれしい。でも、今年は1年目なので、他のコースに行くとみんなが走り慣れたコースばかりだからもっと苦戦するだろう。最善を尽くしてレースを楽しみながら、チャンピオンシップではなく一戦一戦を頑張って戦っていきたい」