佐藤琢磨「みんなで乗り越えるしかない」。米レース界も続々キャンセル (4ページ目)

  • 天野雅彦●文 text by Masahiko Jack Amano
  • photo by Brittany Murray/MediaNews Group/Long Beach Press-Telegram via Getty Images

 琢磨は「自分たちには考える時間ができた。テストで走って得られたデータをどれだけ分析でき、どれだけ前に進めるか。今の時点では正直わからないけれど、やるしかない」と、この事態に対してポジティブに向き合おうとしていた。

 一方、アメリカで人気絶大のストックカーレースを主催するNASCARは、セントピーターズバーグと同じ週にジョージア州アトランタでレースを開催するはずだったが、こちらも金曜日、プラクティス開始直前に延期を決定。同時に3月の3レースと、4月中のレースすべてを延期すると発表した。スケジュールを調整し、全レースを今年中に行なう意向を示している。

 スポーツカーのIMSAは、伝統の12時間レースと世界選手権の1000マイルレースをセントピーターズバーグの翌週に同じフロリダ州のセブリングで開催予定だった。ところが、3月11日にドナルド・トランプ大統領が、「ヨーロッパからの入国を禁止」と宣言。ドライバーの多くやチームの大半がアメリカに来られなくなったため、耐久ダブルヘッダーは延期を余儀なくされた。10月に日程を変更して開催する予定だ。

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