佐藤琢磨「みんなで乗り越えるしかない」。米レース界も続々キャンセル (3ページ目)

  • 天野雅彦●文 text by Masahiko Jack Amano
  • photo by Brittany Murray/MediaNews Group/Long Beach Press-Telegram via Getty Images

 セントピーターズバーグとロングビーチはストリートレースで、日程変更はほとんど不可能だった。セントピーターズバーグの場合、すでに膨大な費用を使って架設のコースを完成させており、プロモーターとすれば強行したいところだっただろう。実際、やってやれないことはなかった。100マイルほど東のディズニーワールド、ユニバーサルスタジオは日曜まで営業していた。

 開幕戦を含む4レースがキャンセルされたと知った佐藤琢磨は、「ショック」と話した。彼が得意とするコースは、キャンセルされた4レースの中に3つも含まれていた。

「ショックだけれど、どうしようもない。僕らだけではなく、世界中がこういう状況なのだから、開幕戦がキャンセルになったのは仕方ない。最初は無観客でもレースが開催できるという話になっていたので、ファンの方々は少なくともテレビでなら応援ができると思っていた。それがなくなってしまったのは無念だ。

 ここはみんなで乗り越えるしかない。自分たちができるのは、手を洗うことなど、ガイダンスに沿って感染しないようすること。世界的な感染を早く食い止め、収束してもらう。その後、いろいろなイベントが大々的に開催されることになったら、インディカーもその中のひとつとして復活してもらえればいい」

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