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MotoGPは「新・戦国時代」へ突入!
今シーズン覇権を握るのは誰だ? (5ページ目)

  • 西村章●取材・文・撮影 text & photo by Nishimura Akira


 さらに今回のテストでは、2月16日に41歳の誕生日を迎えるロッシがトップから0.192秒差の5番手タイムを記録した。来シーズンはクアルタラロがファクトリーチームへ入るため、ロッシはサテライトチームで現役を継続するか、あるいは引退するかを、前半戦での自らのパフォーマンスを見たうえで判断したいと話している。

 それだけに、開幕戦から最高の状態に仕上げてシーズンの戦いに臨むことは明らかで、その意味でもこのセパンテストで5番手タイムを記録したことは、間違いなく好材料と言えるだろう。課題は、ずっと悩まされ続けているレース後半のリアタイヤ摩耗だが、これについてもよい方向の解決策を見いだしつつあるようだ。

 チャンピン争いの常連となっている強豪選手たちに加えて、新たに成長してきた新興勢力ライダー、そして起死回生の復活を賭けて挑むベテランなどが入り乱れ、2020年のMotoGPは「新・戦国時代」とも言うべき混戦を呈しそうな状況である。

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