2019.10.21

マルケス独走V。日本GPは現在の
MotoGPの勢力図を象徴する結果に

  • 西村章●取材・文 text by Nishimura Akira
  • 竹内秀信●撮影 photo by Takeuchi Hidenobu

 栃木県ツインリンクもてぎで10月20日に行なわれた第16戦・日本GPの決勝レースは、現在のMotoGPの勢力図を象徴するような結果になった。

 優勝はマルク・マルケス(レプソル・ホンダ・チーム)。前回のタイGPで4年連続6回目の世界最高峰タイトルを獲得し、シーズン10勝目となった今回の優勝でホンダのコンストラクターズタイトルも確定させた。

表彰台に立つクアルタラロ(左)、マルケス(中央)、ドヴィツィオーゾ(右)「今日の決勝では、終盤まで誰かについて行って最後に攻める作戦か、あるいは序盤から引き離しにかかる作戦のどちらかにしようと思っていたけど、午前のウォームアップ走行でフィーリングよく走れたので、レース序盤から攻めることにした」

 マルケスは、1周目から単独走行に持ち込んだポールトゥフィニッシュの独走劇をそう振り返った。

 今回のマルケスは、土曜の予選でも速さを見せつけて最速タイムを記録したが、彼がツインリンクもてぎでポールポジションからスタートしたのは、MotoGPに昇格した2013年以降では、実は今回が初めての出来事だった。このポールポジションにより、マルケスは現在のMotoGP開催全会場でトップグリッドを制覇したことになる。

 ちなみに今回は、最高峰クラス124戦目で62回目のポールポジション。要するに、マルケスは2013年のカタールGPで最高峰クラスデビューを果たして以来、2戦に1回の割合で予選最速を記録してきた、ということだ。

 また、最高峰クラスの優勝数に関していえば、今回が54勝目で、ミック・ドゥーハンの記録に並び史上3位タイとなった。ジャコモ・アゴスチーニが持つ2位の記録まで、あと14。マルケスにとってはこの数字も、いわば〈時間の問題〉だろう。

 日本GPで2位に食い込んだのは、スーパールーキーのファビオ・クアルタラロ(ペトロナス・ヤマハ SRT)。前戦のタイGPでクアルタラロは、マルケスと最終ラップ最終コーナーまで熾烈な優勝争いを続けたが、今回は序盤にマルケスからやや引き離されたものの、レース中は後続を引き離しながら安定して2番手を走行し続けた。