レッドブル・ホンダ、テスト結果は上々。ようやく春が訪れる予感 (5ページ目)
それこそが、レッドブルのチーム内が極めて明るい雰囲気に包まれている理由に他ならない。
「24時間ぶっ通しの作業でテストに間に合わせ、長い距離で耐久性を確認し、必要なものは開幕戦に向けてもう一度アップデートするという計画が予定どおりできているわけです。全員が明るくなるのも当然だと思いますね」(田辺テクニカルディレクター)
もちろん、ホンダのパフォーマンスが想定どおりであったこと、そして信頼性が高かったことも、レッドブルが非常に気をよくしている理由だ。ホーナー代表はホンダの成し遂げた仕事を高く評価している。
「ホンダは冬の間で、間違いなく大幅にギャップを縮めてきた。我々にとって、それは競争力を手にするために必要不可欠なジグソーパズルのピースのひとつだ。これまでの我々は車体性能の問われるサーキットでのみ強みを発揮していたが、今回の体制変更によって、もっと多くのサーキットで安定した成績を収めることができるようになる」
レッドブルにとって、必要不可欠な最後のピースがようやく手に入りかけている。それは同時に、ホンダにとっても待望の瞬間が近づいていることを意味している。
「我々の春が近づいてきたような感じです。その春がどんな春なのか、もしくは夏(くらい熱い春)なのか、まだわかりませんけどね」
普段は大きなことを言わない田辺テクニカルディレクターからも、そんな発言が飛び出した。見た目上は目立たない位置にとどまってはいるが、そのくらい今のレッドブル・ホンダにはポジティブな予感が漂っている。
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