レッドブル・ホンダ、テスト結果は上々。ようやく春が訪れる予感 (4ページ目)
「テストでのラップタイムをどうこう語るのは、いつだって難しい。重要なのはできるだけ多くの周回をこなし、どの方向に進むべきかを見出すため、できるだけ多くのセットアップを試すことだ。新レギュレーションはフロントウイングなどさまざまな要素があるから、正しく理解するのは容易なことではない。今日もたくさんのことを学ぶことができたよ」(マックス・フェルスタッペン)
レッドブルのドライバーたちは、メディアにあれこれ聞かれても具体的なことは答えないという姿勢を徹底して貫いていた。「今のところはいいね」「いいフィーリングだ」という言葉に終始し、それ以上の発言をしないよう、チームから指示されているようだ。
しかし、テスト3日目に現地にやって来たホンダの山本雅史モータースポーツ部長は、「思っていた以上にチーム内の雰囲気が明るくてビックリした」といい、クリスチャン・ホーナー代表やレッドブルアドバイザーのヘルムート・マルコらから歓待を受けたという。
昨年からレッドブルとの共同開発を進めてきた田辺テクニカルディレクターも、バルセロナに来てから日を追うごとにそれを感じていたと語る。
「3日目のトップタイム(トロロッソ)について『あまり意味はない』と言いつつも、無理くりひねり出した感じではないので、(あのタイムを見れば)どうもがいても速さが出せないわけではないのでしょう。レッドブルはレッドブルで自分たちのペースでテストを進め、それなりに結果が出ています。我々も足を引っ張ることなくできているので、計画はスムーズに進んでいます」
ここまで、新車RB15は想定どおりに走っている。だから、「これだけプッシュすれば、これだけタイムが伸びる」という予測も正確にできる。単純にC3タイヤとC5タイヤの差(約1.2秒)を差し引いただけでも、1周目テスト最終日は2番手タイムだが、内容を考えれば実際の差はそれ以上だろう。
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