2019.02.27

レッドブル・ホンダ、テスト結果は上々。
ようやく春が訪れる予感

  • 米家峰起●取材・文 text by Yoneya Mineoki
  • 桜井淳雄●撮影 photo by Sakurai Atsuo(BOOZY.CO)

 いよいよ2019年シーズンの開幕前テストが始まった。タイムシートの上では連日フェラーリが速さを見せるなか、レッドブル・ホンダの走りに期待していたファンにとっては「喜びと物足りなさが半々」といった結果ではないだろうか。

大きなトラブルもなくテスト1周目を終えたレッドブル・ホンダ バルセロナ合同テストの4日間を通して、レッドブルもトロロッソもホンダのパワーユニットにトラブルらしいトラブルはなく、これまでのイメージを返上するようなトラブルフリーのテスト走行を果たした。

 レッドブル側は2日目のピエール・ガスリーのクラッシュでダメージが及んだためにパワーユニットを交換したが、トロロッソ側は1基で4日間・計482周・2243.71kmを走り切った。スペインGPの週末に走る距離が165周前後だから、およそ週末3レース分を走破したことになる。年間3基の規定で求められるマイレージの約半分だ。

 ホンダは、パワーユニットの基本的なデータの確認やセッティングの熟成と並行して、テスト1週目の4日間を1基で走って耐久性を確認するつもりだった。レッドブル側のデータを取ることができなかったのは痛いが、2日間と4日間走ったコンポーネントをHRD Sakuraに送り返して分解検査することで、ベンチとは違った実走での消耗と寿命がより正確に見えてくるはずだ。

 ただ、外から見ればトラブルフリーの4日間だったが、実際には細かなマイナートラブルは出ていて、それらを現場で対処しながら進めていた。2周目のテストには、設計レベルで対処した対策品も投入するという。こうしたプロセスを経ることで、信頼性を上げていくのだ。

 ホンダの田辺豊治テクニカルディレクターはこう語る。

「フェラーリを見てもわかるように、テストでは走り込むことが大切です。初回テストの最初の1、2日はマイナートラブルもあるでしょうけど、大物(コンポーネント)の部分で距離を稼いで問題点を出し、1レース週末分は保つことを確認しなければ、次には進めませんから。