2018.11.20

戦闘力は高いのに、なぜホンダに
負けたのか。ドゥカティGMに聞いた

  • 西村章●取材・文 text by Nishimura Akira
  • 竹内秀信●撮影 photo by Takeuchi Hidenobu

 シーズン最終戦のバレンシアGPは、雨に翻弄されて荒れた展開の難しいレースになった。

 事前の気象情報どおり、金曜は午前のフリープラクティス1回目からずっと雨が続き、土曜の午後のみわずかに天候が回復して日曜は再び雨、という推移も予報がピタリと的中した格好になった。

ドヴィツィオーゾが最終戦を制して今年もランキング2位でシーズンを終えた 27周で争われた日曜の決勝レースは、雨が小やみになった状況でスタート。フロントロー2番グリッドのアレックス・リンス(チーム・スズキ・エクスター)が序盤から圧倒的なペースでリードを築き、後続を大きく引き離していった。

 が、やがて雨脚が徐々に強くなるにつれ、アンドレア・ドヴィツィオーゾ(ドゥカティ・チーム)とバレンティーノ・ロッシ(モビスター・ヤマハ MotoGP)がペースを上げてリンスをオーバーテイク。14周目の最終コーナー立ち上がりでドヴィツィオーゾがトップに立ち、15周目に差しかかった直後にレースは赤旗中断。数十分後にあらためて14周の第2レースが再開することになった。

 第2レースも序盤からリンスが飛び出す展開になったが、これも第1レース同様にドヴィツィオーゾがトップを奪うと、以後は圧倒的なペースで引き離し続けて優勝を飾った。ロッシもレース中盤にリンスを抜き去ったものの、転倒。3位にはポル・エスパルガロ(レッドブルKTMファクトリーレーシング)が入り、KTM陣営初表彰台となった。

 ちなみに、赤旗中断になった第1レースでは多数の転倒者が発生したため、第2レースのグリッドについたのは全24選手中16名だった。この数字を見ても、当日の天候の悪さは十分に想像がつくだろう。

 優勝を飾ったドヴィツィオーゾは、シーズン4勝目。2018年シーズンは開幕戦で優勝し、最終戦でも優勝、といういい形になり、「バレンシアで勝ってシーズンを締めくくるのは気分がいいよ」と相好を崩した。