戦闘力は高いのに、なぜホンダに負けたのか。ドゥカティGMに聞いた (3ページ目)

  • 西村章●取材・文 text by Nishimura Akira
  • 竹内秀信●撮影 photo by Takeuchi Hidenobu

 今のドゥカティが、ホンダに対して劣っているところがあるとすれば、それはどこなのか。そして、来シーズンに向けて、とくに注力すべき開発ポイントは何なのかと、ダッリーニャに訊ねてみた。

「過去にかなり苦戦を強いられていた旋回速度は、だいぶライバルとの差を詰められるようになってきたと思う。ライディングフィールで他のいい部分を損なうことなく、旋回性がよくなっている。とはいえ、まだそこは今後も継続して詰めていかなければならないと痛感している」

 2018年最終戦を終えた翌々日の火曜から、バレンシア・サーキットでは来季に向けた2日間のテストが行なわれる。その後、ヘレス・サーキットへ移動して11月28日と29日にもテストを実施。ダッリーニャの話では、ここで収集したデータを冬の間に解析し、来年2月のマレーシア・セパンテストでニューパーツを投入するという。

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