日本人F1ドライバーは見えたか。ホンダが育成する3人の今季と来季 (6ページ目)

  • 米家峰起●取材・文・撮影 text & photo by Yoneya Mineoki

 それでも、福住が来季スーパーライセンスを取得するためにはランキング5位以内に入らねばならず、アーデンの実力からすれば容易なことではない。

 そこでホンダは、福住をスーパーフォーミュラにも参戦させ、より幅広い経験を積ませると同時にスーパーライセンスポイントの積み重ねを狙わせる。福住の実力を認めているからこそ、彼にふさわしい環境を用意しようというわけだ。

「来年はめちゃくちゃ忙しくなりますよね。4週連続レースなんていうのもあるんですよ。時差ボケとかヤバそうですよね。SFはF2と3戦重なるので、それをどうするかはそのときのチャンピオンシップの状況を見ながら考えないといけませんけど、とにかくクルマもチームも初めてのことだらけなので、すごく忙しい1年になると思います。

 チームの状況がこういう感じなんで、具体的な目標は正直言ってまだわかりませんが、ひとつひとつのレースを後悔のないように戦うだけです。目標はもちろん、スーパーライセンスを取ることです」

 ホンダの若手3人衆のうち、もっとも若いのが牧野任祐(まきの・ただすけ/20歳)だ。

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