日本人F1ドライバーは見えたか。
ホンダが育成する3人の今季と来季

  • 米家峰起●取材・文・撮影 text & photo by Yoneya Mineoki

ヨーロッパ初挑戦で今季の牧野任祐は大きく成長したヨーロッパ初挑戦で今季の牧野任祐は大きく成長した 福住とは半年しか違わないが、学年ではひとつ下。日本のFIA-F4創設年度の2015年前半戦に圧倒的な速さを見せ、翌2016年は全日本F3選手権にステップアップするかたわら、スーパーGTのGT500クラスまでドライブしていきなり表彰台に乗る速さを見せた。

 その活躍を買われて、今季は激戦区ユーロF3でヨーロッパ初挑戦のチャンスを与えられた。開幕前にはスーパーライセンスが取得できる「ランキング2位以内に入りたい」と自信を見せていた牧野だったが、現実はそう甘くはなかった。

「F3のクルマ自体は去年も日本で走っていたので、そんなに違わないかなと思っていたんですけど、いざ走ってみると結構違う部分が多くて。マシンにアップデートが入ったことも多少あったんでしょうけど、タイヤは違うし、走らせ方の考え方も全然違うし。それで最初はちょっと戸惑いましたし、多少のアジャストは必要でした」

 それよりも大きな問題に直面したのは、開幕直前だった。

「開幕前の公式テストの感触は、そんなに悪くなかった。ただ、レッドブルリンクのテストでモノコックを破壊してしまったんです。それが今年の苦戦の始まりでした。最終コーナー出口のソーセージ縁石で大ジャンプをしてしまって、その衝撃でモノコックにダメージを与えてしまったんです。スペアのモノコックに換えてから調子が悪くなってしまったのが結構痛かったですね......」

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