2017.06.14

まさかのエンジンブローでホンダに衝撃。
次戦は新ユニットで正念場に

  • 米家峰起●取材・文 text by Yoneya Mineoki

決勝でも力走を見せたアロンソ。今季初の入賞が見えていたのだが...... しかし残り2周、なんとエンジンが壊れてしまった。

「エンジン、エンジンがブローアップした」

 前の周とまったく同じく280km/hでの走行中に、何の予兆もなくICEのクランクシャフトが床を突き破った。吹き出したオイルがエキゾーストにかかって白煙が上がる前に、アロンソはブレーキングをしてマシンを止めた。

「最悪のシナリオを教えてあげようか。この後、エンジンが壊れてリタイアする、なんてね!」

 4~5周前、無線で言った冗談が現実のものになるとは、アロンソ自身も思っていなかったことだろう。

 これまでMGU-Hのトラブルは何度も起きてきたが、当該のシャフトとベアリングはすでに対策が施されて、実質的に問題は解決している。しかし、今季これまで一度も壊れたことのないICEが壊れたことに、長谷川総責任者もショックを隠せない様子だった。

「エンジンそのものが壊れたというのは本当に久しぶりですし、今年は初めてです......。(スペインGP金曜のようなオイルタンク起因などではなく)純粋にICEのどこかが焼きついたとか、折れたとか、かじったとか、壊れたとかいうことだと思います。

 ここまでにエンジン本体のレシプロ系にトラブルが出たことはありませんでしたし、ポイント獲得目前にエンジントラブルのせいでポイントを落としたということもありませんでしたから、そういう意味ではエンジントラブルのせいでポイントを失ったということにショックを受けています」