ホンダと腹を割って話したアロンソ。
だが「鬼の走り」はまたも実らず

  • 米家峰起●取材・文 text by Yoneya Mineoki

想定以上の軽量化もトラブルの原因と言われているMCL32想定以上の軽量化もトラブルの原因と言われているMCL32 また、バンドーンもわずか17周で燃圧が低下して、リタイアを余儀なくされた。

「走行中に燃圧が落ちてエンジンが吹けなくなってしまったんですが、とにかくエンジンに燃料が来なくなってしまったということです。エンジン側の問題ではないので、また燃料タンクのなかのどこかだと思います」(長谷川総責任者)

 これも開幕前テストを含めてこれまで何度も起きていた問題で、過去の例で言えば「燃料タンクのホースが外れている」といった下らないことが原因となっていた。

「まずはレースを完走する強さが必要だ。開幕前テストで走り込めなかった代償を、今こうして支払わなければならなくなっているんだ」(アロンソ)

 開幕前テストがすべてパワーユニットのトラブルで走り込めなかったような印象を世間は持っているだろうが、実はパワーユニットに問題が起きたのは8日間のうち3日だけだ。残り5日のうち4日は車体側のトラブル。

 今思えば、当初の想定以上に軽量化を攻めすぎたとされるMCL32のもろさは、このときから見え隠れしていたのだ。

 加えて、中国GPに持ち込んだ空力パーツのうち、最大の目玉であったはずの新型リアウイングは想定どおりの効果が発揮できず、予選・決勝では旧型に戻して戦うことになった。

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