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ホンダと腹を割って話したアロンソ。
だが「鬼の走り」はまたも実らず (5ページ目)

  • 米家峰起●取材・文 text by Yoneya Mineoki

「そういったこともすべて含めて『マクラーレン・ホンダ』ですし、クルマが遅いことの一番の要因はエンジンであることは一切否定できませんから、信頼性もパフォーマンスもまだまだがんばらなきゃいけないというところです」

 長谷川総責任者がそう語るように、現時点でMCL32のパフォーマンスは中団グループの下位を争うところにしかない。そのもっとも大きな足かせになっているのは、ホンダのパワー不足だ。

「今の実力は、13位とか15位から20位の間というところだと思います。ちょっとしたことでそのなかの順位は変わりますし、ポイント圏内に手が届くこともあると思います。ですから、ポイントが獲れないとは思っていませんけど、完全に実力だけで獲れるかというと難しいな、というところにいると思っています」

 中国GPの決勝レース中、アロンソは無線でこう叫んだ。

「コーナーでは僕が最速だ!」

 前を走るサインツが「現時点でコース上で最速だ」と無線で言われて、「ストレートで離されてもコーナーでは僕が追いついてるんだから」と言い返したのだ。

 しかし、そもそものダウンフォース量が多い2017年型マシンにおいては、気持ちよく走れるからといってコンペティティブ(競争力がある)だとは限らない。

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