2016.08.03

ホンダF1後半戦は「逆襲できる」。
夏休み中も栃木で絶賛開発中

  • 米家峰起●取材・文 text by Yoneya Mineoki

「ある意味では、ハンガリーGPの7位よりも嬉しかったくらいです」

 シーズン前半戦最後となるドイツGPを終えて、ホンダの長谷川祐介F1総責任者はそう言った。

 ジェンソン・バトンが8位、フェルナンド・アロンソが12位。3強チーム6台に次ぐ7位を実力でもぎ取ったハンガリーGPよりも、フォースインディアに20秒の差をつけられたドイツGPのほうが嬉しかったというのは、少し意外な気がした。

8位フィニッシュに進化の手応えを掴んだジェンソン・バトン マクラーレン・ホンダは予選でも、2台ともにQ2敗退を喫した。ドイツ南東部の森のなかを走るホッケンハイムリンクは、60%を超えるスロットル全開率と、1kmを超える長いバックストレートゆえに、パワーの大小が結果に直結する。

 フリー走行では3強に次ぐポジションにいたのに、予選では見事にメルセデスAMG製パワーユニットを積むウイリアムズやフォースインディア勢に逆転を許してしまった。彼らが”予選モード”で出力を上げ、想像以上に大きくその効果がラップタイムに表れたからだ。

「見事にメルセデスAMGユーザーに前に行かれてしまいました。正直言って、彼らの金曜日は相当パフォーマンスを落として走っていると思いますが、ここまでパワーエフェクト(出力がタイムに与える影響)が大きいとは思っていませんでした」