ホンダF1後半戦は「逆襲できる」。夏休み中も栃木で絶賛開発中 (5ページ目)

  • 米家峰起●取材・文 text by Yoneya Mineoki

低速サーキットでないホッケンハイムでもホンダは好結果を残した低速サーキットでないホッケンハイムでもホンダは好結果を残した チーム周辺からは、次のベルギーGPにアップデートが投入されるという声が漏れ始めているが、これはまだ確定したものではない。ずっと以前から、そこを目指して開発が進められているということはたしかだが、長谷川総責任者は投入の明言を避けた。

「秘密でも何でもなくて、もちろんできたらすぐに入れたいですし、出せるものなら出したいですよ。ダイナモ上では、『これを入れたらよくなるね』と確認できている"タマ"はいくつかあるわけです。しかし、もちろんそのすべてが入れられるわけではありませんし、そのなかからどのタマを入れるのが効果的か、どれが間に合うかということを勘案して仕様を決めなければなりません。今はその信頼性を確認しているところです」

 シーズン前半戦の最後にようやく固まった逆襲の土台の上に、後半戦の開幕となるベルギーGPから逆襲の火蓋を切ることができるのか――。3週間のインターバルの間にも、栃木のF1開発拠点『HRD Sakura』は止まることなく努力を続けていく。

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