2016.02.12

ホンダのF1総責任者・新井康久氏に直撃。
「いつ勝てますか?」

  • 米家峰起●取材・文 text by Yoneya Mineoki  桜井淳雄●撮影 photo by Sakurai Atsuo(BOOZY.CO)

 2016年のF1シーズン開幕が1ヶ月後に迫ってきた。昨年、日本のみならず世界中のファンを大いに失望させたマクラーレン・ホンダは、今年どんな戦いを見せてくれるのだろうか。表彰台、そして勝利への道筋は見えているのだろうか?

 それを解き明かすためには、彼らが厳しい戦いを強いられた昨年の「敗因」をどう見極め、それにどう「対策」し、来たるべきシーズンにどのような「目標」を掲げているのかを知らなければならない。新車MP4-31の完成を目前に控え、最終開発に追われるホンダのF1プロジェクト総責任者・新井康久氏に「マクラーレン・ホンダの今」を聞いた。

ホンダの新井康久F1プロジェクト総責任者に今季のビジョンを聞いた 2015年の開幕前、新井総責任者は、「ジグソーパズルに素晴らしい絵は描けている。ただ、まだいくつか足りないピースがある」と話していた。結果的にマクラーレン・ホンダは予選で一度もQ3(※)に進出することすらできず、ランキング9位という惨敗に終わった。あのころの彼らが描いていたのは、どんな絵だったのか――。

※予選はQ1~Q3まであり、出走台数が20台の場合、Q2に残るのは上位15台、Q3は上位10台。

「Q3どころではなく、もっと上のほうでよい戦いができると思っていましたし、私もいろんな話をするなかで、たしかに、『開幕戦ではよいところに行きたい』と話していました」

 しかし、開幕前のテストが始まった時点ですでに、その絵を完成させるのが難しいことは明らかになりつつあった。