2016.02.06

【MotoGP】今季初テスト。ヤマハ、
ホンダ勢より注目されたライダーは?

  • 西村章●取材・文 text by Nishimura Akira  竹内秀信●撮影 photo by Takeuchi Hidenobu

 シーズンオフのテスト禁止期間が明け、2月1日から3日までマレーシア・セパンサーキットで2016年第1回目のプレシーズンテストが行なわれた。このテストで一頭地を抜く速さと水準の高い走りを披露し、ライバルたちを圧倒したのは昨年のチャンピオン、ホルヘ・ロレンソ(モビスター・ヤマハ MotoGP)だった。

2016年最初のテストでいきなり速さを見せつけたホルヘ・ロレンソ 2016年のMotoGPは、大きくルールが変更される。大きな違いは2点。ひとつは、参戦する全車に対して共通ECU(電子制御)ソフトウェアの使用が義務づけられたこと、もうひとつはタイヤメーカーがブリヂストンからミシュランへ変更になったことだ。

 共通ECUソフトに関しては、各ファクトリーマシンが昨年まで独自に作り込んでいた自社製ソフトではなく、全メーカー共通仕様となるために、「かゆいところに手が届きにくい」大味な仕様になってしまう面がある。その反面、各陣営の技術者たちにとっては、マシン特性やライダーのスタイルに合わせた電子制御セッティングの腕の見せどころ、とも言えるだろう。

 タイヤについては、昨年までの公式サプライヤーだったブリヂストンと今年からのミシュランでは、キャラクターが大きく異なる。その特性を最大限にうまく引き出すバイクのセットアップや、ライダーがミシュランの持ち味を上手に引き出して速く走らせるコツをいち早く掴めるかどうかが、2016年の勝負を大きく左右する。

 つまり、バイクづくりとライダーの技術が大きく試されることになる今回のシーズン初テストでは、ロレンソがライバルたちを大きく圧する結果になった、というわけだ。