2015.10.14

【F1】5戦ぶりのポイント獲得。ホンダに光明は見えてきたか?

  • 米家峰起●取材・文 text by Yoneya Mineoki  桜井淳雄●撮影 photo by Sakurai Atsuo(BOOZY.CO)

 ソチ冬季オリンピック会場の跡地を利用したソチ・アウトドロームで行なわれるロシアGPを前に、フェルナンド・アロンソのマシンには新たなパワーユニットが搭載された。

ハンガリーGP以来となるポイントをゲットしたマクラーレン・ホンダ 今季残りの4トークン(※)すべてを使い、ICE(内燃機関エンジン)の燃焼系――つまりピストン周りと排気系を改良し、よりいっそうの出力向上を果たした。データ上でそれは確認できているというが、エンジン音が変わったのも、その証拠のひとつだ。

※パワーユニットの信頼性に問題があった場合、FIAに認められれば改良が許されるが、性能が向上するような改良・開発は認められていない。ただし、「トークン」と呼ばれるポイント制による特例開発だけが認められている。各メーカーは与えられた「トークン」の範囲内で開発箇所を選ぶことができる。

 それを指摘すると、ホンダの新井康久F1総責任者は我が意を得たり、という表情を見せた。

「違いを聞き分けていただいてありがとうございます(笑)。パワーユニット全体としては、ディプロイメント(エネルギー回生)の課題は残っているとはいえ、ICEとしてはかなりまとめてきています。『ICEの燃焼』は永遠のテーマですし、ディプロイメントの問題が解決した後に出力を上げていくためには、そこを向上させていかなければ勝てないわけですから」

 パーツの製造が間に合わず、ロシアGPに用意できた新型ICEは、わずかに1基のみ。そのくらい前倒しをしての投入だったが、なんとしてもここで投入しておきたい理由もあった。