2013.11.14

鈴木亜久里、プロストが参戦する「フォーミュラE」って何だ?

  • 川原田剛●文 text by Kawarada Tsuyoshi photo by AFLO

「元F1ドライバー・鈴木亜久里氏の率いるスーパーアグリがフォーミュラEで復活!」

 2006年から約3シーズン、佐藤琢磨らを擁してF1グランプリで活躍したスーパーアグリが再び世界の檜舞台に帰ってくる、という突然のニュースに驚かれた人もいるだろう。でも、もしかしたらスーパーアグリの復活よりも、「フォーミュラEって何?」と思った人のほうが多いのではないだろうか。

ドイツ・ベルリンの公道でテスト走行を披露したフォーミュラE 今回、スーパーアグリが参戦を表明したのは、F1などのモータースポーツを統括する国際自動車連盟(FIA)が新たにスタートさせる「FIAフォーミュラE選手権」。F1マシンのようなシングルシーター(ひとり乗り)の電動レーシングカーによるレースシリーズだ。2014年9月の中国・北京を皮切りに、約10ヵ月をかけて世界10ヵ国を転戦する。

 かつてフェラーリのF1チームで監督を務めた現FIA会長、ジャン・トッド氏の肝いりで始まるフォーミュラE選手権は、「電気自動車(EV)のF1」とも呼ばれているが、それもそのはず。このシリーズの立ち上げには、トッド氏だけでなく、F1に関わっている数多くのメーカーや人物が参加している。

 車体は、かつてF1に参戦し、現在はGP2やインディカーにワンメイクシャシーを供給するイタリアのダラーラ社が製作。F1チームのマクラーレンとウイリアムズの関連会社が、モーター及びトランスミッションなどのパワートレインとバッテリーを供給する。タイヤは、フランスのミシュランを採用。今シーズン、F1でレッドブルとセバスチャン・ベッテルのチャンピオン獲得に貢献したルノーは、マシンを供給するスパーク・レーシング・テクノロジーのテクニカルパートナーとして、フォーミュラEをサポートする。ルノーは本業の自動車メーカーとしての役割と同様に、各サプライヤーが供給するパワートレインやバッテリーなどを車体に組み込んで、1台のマシンとして仕上げることになる。