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【競馬予想】天皇賞・春、クロワデュノールは本当に鉄板なのか 「大阪杯は太め残りで差しきった」 (2ページ目)

  • 新山藍朗●文 text by Airo Niiyama

 その力は現役屈指と言っていいでしょう。天皇賞・春も、よほどのアクシデントでもない限り、勝ち負け必至と見ています」

 要するに、距離やレースの間隔など、天皇賞・春に向けての課題をうんぬん言う前に、クロワデュノールは本質的な能力が違う、というのだ。

 そのうえで、今回は状態面の良化というプラスアルファが見込める。

 実は大阪杯の前、放牧先から戻ってきたときのクロワデュノールは、前走となる昨年のGⅠジャパンカップ(4着。11月30日/東京・芝2400m)当時から、30kgほども馬体重が増えていたそうだ。それを、プラス10kgまで絞って出走したのが、大阪杯だった。

 馬体重が状態面の善し悪しを測るすべてではないものの、今回はそれよりも絞れて、より走れる馬体になっているのは間違いない。

 そもそも陣営は、当初から春は大阪杯と天皇賞・春の2戦、と考えていたという。状態次第ではGⅠ宝塚記念(6月14日/阪神・芝2200m)も想定しているようだが、それよりもまず、大阪杯のあとはその先のことは考えず、天皇賞・春に全力投球する――それが、もとからのプランだった。

 能力的に抜けている馬が余力を残した状態で前走のGⅠを勝って、さらに状態を上げて臨む一戦である。もはや、他馬がつけ入る隙はなさそうに感じられる。

 とはいえ、やはり気になるのは、前走から一気に6ハロンも距離が延びること。クロワデュノールにとって未知の距離となる、3200mの長丁場のレースに対応できるかどうか、だ。

 だがその不安も、先述の専門紙記者はさらりと一蹴する。

「クロワデュノールは前半で行きたがるところがありますが、これは許容範囲。第一、これだけの馬です。距離に不安があるなら、そもそもここは使わないでしょう」

 父キタサンブラックはクラシック最後の一冠、GⅠ菊花賞(2015年/京都・芝3000m)を制覇。その翌年(2016年)には、天皇賞・春も制した。さらに次の年(2017年)には、その年にGⅠに昇格した大阪杯→天皇賞・春とGⅠ連勝を飾るとともに、天皇賞・春の連覇を達成している。

 その血筋からしても、長距離戦を不安視する必要はない。むしろ、長丁場の戦いでこそ、その強さをいかんなく発揮するかもしれない。また、父が大阪杯→天皇賞・春のGⅠ連勝を飾っていることを考えれば、その子、クロワデュノールが同じ偉業を果たしても何ら不思議ではない。

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