【競馬予想】ドバイワールドカップデー、馬券的な妙味は外国馬にあり!? 豪華日本勢を脅かす強力なライバル (3ページ目)
英国のジアヴェロット(牡6歳)も侮れない。2800m前後の長距離戦を主戦場とし、ドバイワールドカップデーにおいても昨年、一昨年は、3200m戦のGIIドバイゴールドカップに出走していた。
それが昨年、香港のGI香港ヴァーズ(シャティン・芝2400m)に出走すると、目の覚めるような末脚を繰り出して完勝。今回も同様の距離で、香港と似た性質を持つ馬場の一戦ゆえ、再び一発あっても不思議ではない。
最後にメインのドバイワールドカップ。前走のサウジカップでロマンチックウォリアーを下して世界の頂点に立ったフォーエバーヤングが絶対視されているが、密かに逆転を狙う不気味な海外勢がいる。
ドバイワールドカップの前哨戦となるGIアルマクトゥームチャレンジ(メイダン・ダート1900m)を圧勝した地元UAEのウォークオブスターズ(せん6歳)がその1頭。前走のサウジカップでは12着に敗れたが、管理するブパット・シーマー調教師はドバイワールドカップでの巻き返しに自信を見せる。
「(サウジカップでは)世界最強クラスが2頭そろって、それらがマッチレースを演じた展開に巻き込まれてしまった。だが、今回は違うはず。サウジアラビアのダートよりもメイダンのダートのほうがダート馬にはより合っているし、コーナー4回というのも(積極的な競馬を見せる)この馬にとってはプラスだ」
昨年のローレルリバーに続いて、管理馬による連覇を狙うシーマー調教師。「打倒フォーエバーヤング」へ虎視眈々といった様子だ。
そのシーマー調教師には、"第二の矢"もある。インペリアルエンペラー(せん5歳)だ。シーマー調教師が言う。
「もしハイペースになって、ウォークオブスターズが早々に苦しい状況になったとしても、自在性のあるインペリアルエンペラーに今度はチャンスが巡ってくる」
一方、ダートの本場アメリカ勢は5頭が参戦予定だが、なかでも面白味があるのはヒットショー(牡5歳)。3歳時にGIケンタッキーダービー(チャーチルダウンズ・ダート2000m)で5着、GIベルモントS(ベルモントパーク・ダート2400m)で4着と健闘。古馬になってからも、1800m前後のダート重賞で安定した成績を残している。
格的には劣るものの、格があてにならないのがこのレースの特徴。本場の意地を見せられるか、注目である。
フォトギャラリーを見る
3 / 3