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【競馬予想】ドバイワールドカップデー、馬券的な妙味は外国馬にあり!? 豪華日本勢を脅かす強力なライバル (2ページ目)

  • 土屋真光●文 text&photo by Tsuchiya Masamitsu

 管理するダニー・シャム調教師も、「前走はフォーエバーヤングが強すぎて、心が折れたよ......」とサウジカップの激戦を振り返ったが、「うちの馬が強いところも証明できた」と胸を張った。そして、今回の一戦に向けても力強くこう語る。

「(前走後)さすがに少し疲れが見られたけれども、しっかりリカバーできて、今は万全だよ」

 このあとは、11月まで休養に入る予定。ここへ全力投球の調整ができたことは間違いない。年明けには、今回と同じコースで行なわれたGIジェベルハッタ(1月24日/メイダン・芝1800m)でコースレコードをマークして圧勝。適性舞台に戻って、凡走する要素を探すのが難しいぐらいだ。

 さらにもう1頭、気になる馬がいる。昨年の覇者、フランスのファクトゥールシュヴァル(せん6歳)だ。

 昨年のこのレースを勝ったあとは、欧州で3戦、中東で2戦して勝利を挙げられていないが、中東の2戦はいずれも未経験だったダート戦。欧州でも大負けはしておらず、決して衰えは感じない。

 昨年は10番人気で快勝して高配当を演出。今年も直近の成績によって評価を落とすようなら、逆に積極的に狙ってみたい1頭。再度、大駆けがあっても......。

 次にドバイシーマクラシック。こちらも日本勢を脅かしそうな、海外のライバルがズラリ。その筆頭となるのは、昨年のレースを制した英国のレベルスロマンス(せん7歳)だ。

 昨年は、このレースでリバティアイランドやジャスティンパレスらを一蹴し、アメリカのGIブリーダーズカップターフ(11月2日/デルマー・芝2400m)でもローシャムパーク、シャフリヤールを蹴散らした"日本馬キラー"。今年も、前走のカタールのGIIIアミールトロフィー(2月16日/アルエグダ・芝2300m)でサトノグランツ(3着)を退けている。

 逃げてよし、差してよしと自在性があり、ヨーロッパ調教馬ながらメイダン競馬場のような整地された平坦な芝コースの適性も抜群。連覇の可能性は十分にある。

 ただし、ブックメーカーではこのレベルスロマンスを抑えて1番人気の評価を受けている馬がいる。フランスのカランダガン(せん4歳)だ。

 3歳時の昨年は、ドゥレッツア(5着)も出走したGI英インターナショナルS(8月21日/ヨーク・芝2050m)で2着と好走。続くGI英チャンピオンS(10月19日/アスコット・芝2000m)でも2着と奮闘している。

 明け4歳で伸び盛り。強烈な末脚を秘めており、初GI制覇があってもおかしくない。

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