【競馬予想】高松宮記念は「とにかく荒れる」 勢いある伏兵2頭が人気の既成勢力を一蹴する!
春のGIシリーズが開幕する。その口火を切るのは、春の短距離王決定戦となるGI高松宮記念(3月30日/中京・芝1200m)だ。
「絶対王者不在」と言われて久しいスプリント路線。そうした状況もあってか、今年はかなりの好メンバーが集結した。
連覇を狙うマッドクール(牡6歳)をはじめ、昨秋のGIスプリンターズS(9月29日/中山・芝1200m)の勝ち馬ルガル(牡5歳)に、一昨年のスプリンターズSの覇者で前走のGIIIオーシャンS(3月1日/中山・芝1200m)で復活を遂げたママコチャ(牝6歳)。さらに、悲願のGI奪取を狙うナムラクレア(牝6歳)や、昨秋のGIスプリンターズSで僅差の2着となったトウシンマカオ(牡6歳)と、一昨年のレースを制したファストフォースを除く、過去2年のJRAスプリントGIにおける1、2着馬が勢ぞろいした。
となると、これら既成勢力が中心と目されるが、ひと筋縄とはいかないのがこの一戦。日刊スポーツの太田尚樹記者もこう語る。
「高松宮記念は、とにかく荒れるレースですよね。最近5年の1番人気の成績を見ても、2021年のレシステンシアの2着が最高で、2020年のタワーオブロンドンが12着、2022年のレシステンシアが6着、2023年のメイケイエールが12着、2024年のルガルが10着と、まったく信用できません。『最も難解なGI』と言っても過言ではないかもしれないですね」
過去10年を振り返っても、1番人気はわずか1勝。伏兵の台頭が頻繁に見られ、3連単では2019年の449万7470円、2022年の278万4560円と、100万円超えの高額配当が2度も飛び出している。
そうした波乱が起こる要因のひとつとして、太田記者は馬場状態を挙げ、今年もその点を重要視する。
「とりわけ直近5年は、いずれも重~不良馬場という特殊なレースでした。そうした馬場が結果を左右するポイントになったことは間違いありません。たとえば昨年は、最内の1頭分だけ馬場がよく、そこを通ったマッドクールとナムラクレアがワンツーフィニッシュを決めました。そうなると、本音を言えば、当日の馬場傾向を見極めてから印を打ちたいところです(笑)」
中京競馬場付近の天気は、木曜日の夜から金曜日にかけて雨。土曜日にどこまで回復するかがカギとなるが、週末は「寒の戻りがある」といった予報。今年も微妙な馬場状態となりそうだ。
そうした点も踏まえて、太田記者は今年のレースで波乱の主役となりそうな2頭の穴馬候補をピックアップした。1頭目は、目下2連勝中のエイシンフェンサー(牝5歳)だ。
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