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高松宮記念の注目馬を競馬記者・三浦凪沙に聞く!「スプリント界の新たな主役の巻き返しに期待」 (2ページ目)

  • 河合 力●取材・文 text by Kawai Chikara
  • 田中 亘●撮影 photo by Tanaka Wataru

【ナムラクレアの"3度目の正直"に注目】

 サトノレーヴ(牡6歳)にも注目しています。GⅠ初挑戦だった2走前のスプリンターズSでは7着と、初めて掲示板を外してしまいました。それでも勝ち馬からコンマ4秒差と、着順ほど負けていません。

 前走の香港スプリントでは、最後までしぶとく脚を伸ばして日本馬最先着の3着と好走。力のあるところをあらためて示しました。昨春のリステッド競走・春雷S(2024年4月14日/中山・芝1200m)からの3連勝は、着差以上に強さを感じる内容でした。その春雷Sで勝利に導き、香港スプリントでもコンビを組んだジョアン・モレイラ騎手が再び騎乗するのも魅力。

 ただし、今回はキャリア12戦目で初めての左回り。そこに対応できるかがポイントになるでしょう。

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 ナムラクレア(牝6歳)も触れておきたい1頭です。高松宮記念では、ここ2年連続で僅差の2着。それ以外にもGⅠ勝利にあと一歩のレースが続いていますが、安定感はピカイチです。

 3走前のGⅢキーンランドC(2024年8月25日/札幌・芝1200m)は、久しぶりに馬券圏外の5着となりました。しかしこれは、最後の直線で狭い内を突いて他馬と接触するシーンが影響したもの。敗因は明確です。

 前走のGⅡ阪神C(2024年12月21日/京都・芝1400m)では、大外一気を決めて重賞5勝目を挙げました。明け6歳の牝馬でも心身ともに衰えは感じられません。前走に続いてクリストフ・ルメール騎手が手綱をとる点も心強く、今年こそGⅠタイトル奪取なるか注目です。

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