【競馬予想】中山記念は人気の実力馬にとって「鬼門」 舞台合う伏兵2頭の反撃に要注意
今年で99回目を迎える伝統のGII中山記念(中山・芝1800m)が3月2日に行なわれる。
有力各馬にとって、マイルから中距離路線のGIへの始動戦、さらには海外遠征へのステップレースといった位置づけにあり、注目度の高い一戦だ。実際、過去にはここを叩いて春のGIでの好成績に結びつけた馬が数多くおり、ネオリアリズムやウインブライト、パンサラッサなどはここを勝って海外GIでの戴冠につなげている。
しかしながら、人気の実力馬は苦戦傾向にある。過去10年の結果を見ても、1番人気はわずか3勝。ほかはすべて馬券圏外に沈んでいる。そのため、3連単ではしばしば高配当が生まれていて、一昨年は12万9610円、昨年は54万2050円といった高額配当が飛び出している。
そうした状況を受けて、研究ニュースの藤田浩貴記者も波乱含みのレースと見て、こう語る。
「今年は、シックスペンス(牡4歳)、ソウルラッシュ(牡7歳)あたりが人気になりそうですが、前者はツメの不安で坂路中心の調整。中身の面で不安がつきまといます。後者も大盤コースのマイルがベスト。コーナー4つの小回り1800m戦では、取りこぼすことも十分に考えられます」
ソウルラッシュに関して言えば、マイルより長い距離のレースを使うのは、3歳時の10月以来、実に3年半ぶりのこと。しかも、芝1600mを超える距離で勝ち星を挙げたのは、2歳時の新馬戦だけだ。過去にもマイルGI馬がことごとく苦杯をなめており、過信は禁物だろう。
では、どういった馬が中山記念で好配当を演出するのか。藤田記者は人気の盲点となりそうな2頭を推奨馬に挙げる。
1頭目は、マテンロウスカイ(せん6歳)だ。
「昨年の覇者で、2月のGIII東京新聞杯(東京・芝1600m)からのローテーションというのも同じです。その前走の東京新聞杯(2月9日)では、斤量59kgを背負いながら先行して5着。テンから促していた点からして、次の中山記念を見越した乗り方で、及第点の内容だったと思います。
左にもたれる面があり、左回りよりは右回りのほうが競馬がしやすいのは事実。休み明けを叩いて、型どおりに良化している今回は、狙いすましたひと鞍と見ています」
昨年は7番人気での勝利。前述した高配当を演出する一端を担った。今年も人気薄となれば、狙わない手はないだろう。
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