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【競馬予想】根岸Sは「大荒れ」の予感...穴党記者が推奨する驚愕の2頭 (3ページ目)

  • 土屋真光●文 text by Tsuchiya Masamitsu

「馬体重が500kg台中盤の大型馬で、まさしくパワフルな1頭。冬場のダートがいかにも向いていそうです。前走のGIチャンピオンズC(12月1日/中京・ダート1800m)は16着と大敗を喫しましたが、流れに乗ることができず、勝負どころで外からまくってきた馬のせいで早めに動かざるを得ませんでした。それで気持ちが切れて、完全にリズムを崩してしまったようです。

 本来は好位追走から、しぶとく脚を使うタイプ。これまでは主に中距離路線を歩んできて、1400m戦の経験は2走前の地方交流重賞、GIIIオーバルスプリント(9月18日/浦和・ダート1400m)があるだけ。ですが、同レースでも2着に入って、今回もドンフランキーあたりが先手をとるなら、前半の流れのなかでいい位置につけられるはずです。

 東京コースは初めてですが、左回りでは計3勝を挙げています。持ち前のパワーを生かして押しきるシーンがあっても不思議ではありません」

 坂本記者が注目しているもう1頭は、初のダート戦に挑むバルサムノート(牡5歳)だ。

「今回が初めてのダート挑戦となりますが、パワー型。最近は芝のマイル以下を主戦場として、前走のリステッド競走・淀短距離S(1月12日/中京・芝1200m)でも2着と好走しているように能力も高いです。

 ただ、同馬が得意とする左回りの芝1400m戦での適条件となるレースがしばらくなく、左回り、1400m戦での実績を踏まえての意欲の参戦です。だとしても、馬格があって、長く脚を使えそうなことから、初ダートで新味が出てもおかしくないと思っています。

 人気は低そうですが、芝のオープンで上位争いを演じられる実力馬。穴にはもってこいの存在です。スレイマンともども、ワンターンの東京・ダートで面白味が感じられ、一発への期待が膨らみます」

 断然の本命馬がいないなか、波乱の様相を呈している今年の根岸S。"荒れた"天気が予想されるなか、"大荒れ"の結末が待っている可能性も十分にある。となれば、ここに挙げた2頭にも注意が必要だ。

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