【競馬予想】AJCC、異例のダービー馬出走で注目度が増すなか、舞台適性から浮上する穴馬にも要注意 (2ページ目)
鞍上の交代の件も含め、調整方法の変化、そして在厩調整による短期間での出走と、新たなチャレンジで臨むAJCC。陣営にとっては、ダノンデサイルの真価を見極める絶好の舞台となるのではないでしょうか。
――ほかの有力馬についての分析もお願いいたします。
大西 2番人気が予想されるレーベンスティール(牡5歳)は、一昨年のGIIセントライト記念、昨年のGIIオールカマーと、中山・芝2200mの重賞を2勝。中山巧者として知られており、得意条件に戻る今回は巻き返しが期待されます。
ダノンデサイルと同じ明け4歳世代では、コスモキュランダ(牡4歳)が気になる存在です。GII弥生賞(中山・芝2000m)を勝って、GI皐月賞(中山・芝2000m)2着、セントライト記念2着という実績があり、中山コースにおける適性の高さは折り紙つき。世代間の力関係を測るうえでも、注視すべき1頭と言えますね。
――レースの展開については、どう予想されていますか。
大西 中山・芝2200mはコース形状からスローになりやすく、今年もその傾向どおりになると想定しています。
出走メンバーを見渡してみても、ペースを大きく引き上げる逃げ馬は見当たりません。おそらくアウスヴァール(せん7歳)が単騎で逃げて、2~3番手で運ぶ馬にとって有利な展開になるでしょう。
――こうした状況を踏まえて、注意を払うべき穴馬候補はいますか。
大西 ボーンディスウェイ(牡6歳)に注目しています。この馬は中山コースでの適性が高く、とりわけスローの流れで好位から競馬を進める形が得意です。3走前からブリンカーを着用し、先行力が安定してきた点もプラス材料です。
AJCCでの大駆けが期待されるボーンディスウェイ photo by Sankei Visualこの記事に関連する写真を見る
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