検索

【競馬血統予想】プロキオンSで注目すべきは「血の勢い」 種牡馬、牝系の成績から2頭に絞る

  • 平出貴昭●文 text by Hiraide Takaaki

【活躍馬は続けて出てくる可能性大】

 1月26日(日)、中京競馬場で4歳以上馬によるGⅡプロキオンS(ダート1800m)が行なわれる。

 このレースは、昨年まで東海Sとして開催されていた重賞レース。昨年と2020年は京都競馬場で行なわれており、中京・ダート1800mで開催されるのは2013年から11回目となる。

 レースを血統的視点から占っていこう。今回は"血の勢い"をポイントに進めていきたい。

昨年9月にアニバーサリーSを勝ったカズペトシーン昨年9月にアニバーサリーSを勝ったカズペトシーンこの記事に関連する写真を見る

 競馬の世界では、活躍馬が輩出された種牡馬や牝系から、連鎖的に活躍する馬が続けて出てくることがよくある。昨年の種牡馬でいえば、ハービンジャー産駒からチェルヴィニア(GⅠオークス、GⅠ秋華賞)、アルマヴェローチェ(GⅠ阪神ジュベナイルフィリーズ)、ニシノデイジー(JGI中山大障害)と3頭のGⅠ馬が誕生。牝系では、ステレンボッシュ(GⅠ桜花賞)、アーバンシック(GⅠ菊花賞)、レガレイラ(GⅠ有馬記念)の同世代のいとこ3頭がGⅠを勝利した。

"旬の血統"を狙うのも血統馬券の戦法のひとつだが、そのような視点から推奨したいのがカズペトシーン(牡5歳、栗東・池添学厩舎)だ。

 父ルーラーシップは、香港GⅠクイーンエリザベス2世C(芝2000m)を勝った芝中距離ホース。産駒はGⅠ菊花賞(京都・芝3000m)を制したキセキなど、当初は芝中長距離タイプが多かったが、昨年はソウルラッシュがGⅠマイルチャンピオンシップ(京都・芝1600m)を勝つなど"芝マイル"での活躍が目立つようになってきた。

 ダートの重賞勝ち馬はおらず、JRAのダート重賞で馬券に絡んだのは2頭だけ。しかしそのうちの1頭がこのカズペトシーンで、前走のGⅢ武蔵野S(東京・ダート1600m)で2着に入っている。同レースは、「東京コース」「1600m」「重賞挑戦」とすべてが初めてだったが、それまでダート8戦で6勝、2着2回とほぼ完璧な成績を残していたエンペラーワケアに次ぐ2着と好走している。

1 / 2

【写真】競馬愛があふれ出る!SKE48熊崎晴香フォトギャラリー

厳選ピックアップ

キーワード

このページのトップに戻る