ジャパンCで穴党記者が挙げた伏兵2頭 2強に勝つために...「先行馬を狙ってみるのも面白い」理由 (3ページ目)

  • 土屋真光●文 text by Tsuchiya Masamitsu

 事実、この中間も順調にきているようで、1週前の追い切りでは栗東CWでびっしりと追われて、81秒8-11秒4の好時計をマーク。主戦の和田竜二騎手を背にしての大きなフットワークは迫力十分で、体調のよさが伝わってきました。

 前走の内容からも衰えは感じられませんし、本来はもう少し前で運べる馬。うまく1コーナーへの入りをこなせれば、パンサラッサ、タイトルホルダーに続く好位につけていけると思いますし、展開面と状態面を考慮すれば期待は膨らみます」

 坂本記者が推すもう1頭は、パンサラッサだ。

「攻めの競馬をしてくると思われる同馬は、やはり無視できません。右前脚の繋靱帯炎(けいじんたいえん)などにより休養は長引きましたが、"世界の"矢作芳人厩舎がゴーサインを出したからには、恥ずかしい競馬はしない出来にはあると見ていいでしょう。

 東京コースを走ったのは、昨年の天皇賞・秋と2020年と2021年のリステッド競走・オクトーバーS(東京・芝2000m)の3回だけですが、1着1回、2着2回と苦手なわけではありません。というより、連対率100%と適性は高いです。

 主導権争いもタイトルホルダーが真っ向からハナを主張してくるとは思えませんし、共倒れを避けてすんなり2番手に控えてくれると見ます。距離克服はカギになりますが、自分の競馬に徹すれば、アッと言わせるシーンがあってもおかしくないと思います」

 現役最強馬決定戦に視線が注がれるなか、虎視眈々と一発を狙う馬たちもいる。ここに挙げた2頭が世界中の競馬ファンの度肝を抜く走りを見せても不思議ではない。

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