ジャパンCで穴党記者が挙げた伏兵2頭 2強に勝つために...「先行馬を狙ってみるのも面白い」理由 (2ページ目)
過去10年で1番人気は5勝、2着1回、3着2回。比較的堅いイメージのあるジャパンCだが、フルゲートとなった4戦ではわずか1勝(2着1回、3着1回)。伏兵の台頭も十分に考えられる。
そういった場合、どんな馬が浮上するのか。坂本記者は騎手の心理も踏まえて、こんな見解を示す。
「騎手の心理からして、ヨーイドンの瞬発力勝負になったら、イクイノックスやリバティアイランドを上回るのは難しいと思うはず。それなら、前、前で運んで、そのリードを生かして粘り込む形に持ち込む作戦をイメージしていると思います。ならば、穴馬候補としては、あえてそれら逃げ、先行馬を狙ってみるのも面白いかもしれません」
そこで、坂本記者は2頭の名前を挙げた。
「持久力を求められる展開になった場合、まずはスタミナ豊富なディープボンド(牡6歳)に妙味を感じます。
休み明けだった前走のGII京都大賞典(10月9日/京都・芝2400m)は、前半でスムーズさを欠いて、道中も中団馬群のなかで揉まれる形に。それでも、勝負どころで動いて外からロングスパート。差のない3着まで追い上げた内容は評価できると思います。
重馬場で1着プラダリアと2着ボッケリーニが前で粘ったなか、さすが最後は地力を見せてくれました。GI天皇賞・春(阪神・芝3200m。今年は京都・芝3200m)では、2021年から3年連続2着と好走。距離はあっていいタイプで、スタミナ勝負は望むところです」
ジャパンCでの一発が期待されるディープボンド。photo by Eiichi Yamane/AFLOこの記事に関連する写真を見る 前走後は、ここに向けて調整されてきた。
「イクイノックスを含めた前走で天皇賞・秋を使った組は、超高速決着の反動が心配されるうえ、中3週というローテが決してラクではないと思います。それに比べて、ディープボンドは十分に間隔を空けて一段階状態を上げていることでしょう。
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